9月20日午後、札幌市議会建設委員会で、こばやし峠トンネル工事現場の視察に行ってきました。
現在進めている道道西野真駒内清田線(こばやし峠)道路整備事業では、トンネル工事に伴い搬出される土砂の一部に、土壌溶出量基準値を超える自然由来の重金属が含まれていることが確認されています。
この土砂については、その搬出先や保管先について、地元の方々から憂慮する意見がだされております。
掘削土砂取扱検討委員会において検討が重ねられた結果、適正処理指針【改訂版】が示され、本線トンネルから分岐させて掘削したトンネルに封じ込める(埋め戻す)ことになりました。
今回は、その分岐トンネル工事の進捗状況を視察してきました。
保護マット(不織布)、遮水シート、保護マット…と重ね合わせ、地中に漏出することがないように施工されています。
非常に硬い岩盤で、一回の発破作業で進む距離は僅か1.5mとのこと。
このこばやし峠は急勾配・急カーブの連続で、交通事故も多く、特に冬期間の危険性については大変憂慮されていただけに、1日も早いトンネルの完成を地元の方々も待ち望んでいたかと思います。
土砂の問題で完成が1年延期、13億円の費用追加とはなりましたが、環境面での安全性も確保され、事業が進んでいることを確認してきました。