「福祉のまち推進事業(通称福まち)」は、平成7年にスタートしてから19年が経過しました。
昨年、この事業をさらに強化するため、3区(西区・東区・清田区)の3地区を先行地区とし、『福まちパワーアップ事業』を行っていました。
そして、今年度、さらに7区7地区を選定し、すでに行われている地域と合わせて合計10区10地区で展開されようとしています。
委員会質問に先立ち、すでに行われている西区で状況聞き取りに伺いました。
この事業への期待は大きく、保健師さんへの相談件数もふえているとのこと。
しかしながら、その専門性を最大限にいかしてほしいとの希望も聞かれました。
委員会では、先行地区での取り組み状況やその成果や課題、今後の展開について質問しました。
市の方針や事業内容には「顔の見える関係づくり」「地域の力を引きだす」
「地域の自主性を尊重」「地域課題の把握」といった文言がならんでいますが、そのためには、各地域に入り込んでいくことが必要です。
市がとらえる課題の中でも、「本来業務と関係の薄い事柄にも関わりが求められ…」と会議や行事に参加することを求めています。
しかしながら、保健師からの報告内容には、業務内容の多忙により、地域に入り込む時間がとれないとの反省点もでてきています。
市と地域、関係機関などの連携を深めるところに、この事業のポイントがあるのならば、市民サービスの大元である市のバックアップ体制が重要になるはずです。各地域の方々は、日々尽力されています。
負担感、やらされ感を背負わせることがないよう、連携の重要性を問い、市の考えを質しました。
☆(福まち推進事業とは)
住み慣れた地域で誰もが、いきいきと安心して暮らすことのできる社会を実現するため、地域のボランティア団体や住民の方々が参加して、高齢者の見守り、安否確認、また、子育て支援や交流事業などを行うもの。
実際、地域の実情に合わせて、各地域では様々な活動が行われています。市民、地域、行政がそれぞれの役割を担いながら、自助、共助、公助で推進していこうというものです。
☆(平成25年度パワーアップ事業の内容 )
区保健福祉部の活動推進担当係長と保健師2名での地域支援チームが、社会福祉協議会やまちづくりセンター、民生委員、児童委員、地域包括支援センター等 の関係機関とのネットワークを強化し、事業に取り組めるよう支援。