平成30年度は財政市民委員長をつとめます。
財政市民委員会は財政局と市民文化局を所管します。財政局は読んで文字のごとくですが、
市民文化局・・文字だけではわからない局ですね。
市のHPから・・「市民文化局は区役所の連絡調整及び住民活動、市民自治の推進、消費生活、
男女共同参画、芸術・文化の普及振興、文化財の保存・活用などに関する仕事」
その中で、2か所の文化財施設のオープニングセレモニーに財政市民委員長として出席致しました。
5月27日に『丘珠縄文遺跡体験学習館』『丘珠縄文遺跡展示室』、
6月22日には『札幌市旧永山武四郎邸及び札幌市旧三菱鉱業寮』です。
<おかだま縄文遺跡体験学習館 おかだま縄文展示室>
サッポロさとらんどの造成に先立ち、
平成4・5年に実施した試掘調査によって発見された縄文晩期の遺跡です。
広い範囲で良好に保存されており、遺跡からは土器や石器の他、サケ科主体の魚骨片や
クルミ属の内果皮片やヒエ属の種子など、縄文時代の生業や食生活を想像させてくれます。
これまで、遺跡見学会やシンポジム、出前展示や講演会、また中高生体験発掘、パブリックコメントの募集など市民との情報共有をはかりながら、この遺跡公園は平成30年5月27日のお披露目となりました。
丘珠の遺跡公園は今回の整備で完成したのではなく、今後も市民との協働で整備を継続していくという
「市民が育てる成長する遺跡公園」を目指しており、いわば「未完成」の遺跡公園です。
当日は、札幌市無形文化財であり、地元の共同芸能の獅子舞も披露されました。
この青い空は縄文の人々も眺めていたのかなと空想しながらのセレモニー出席でした。
現在、この夏休み期間中の「縄文土器づくり」「縄文玉づくり」の参加者募集中です。
前もっての申し込みが必要です。詳しくは札幌市のHPのこちらのページ
時代は進み、明治の時代に作られたのが永山武四郎の私邸。
北海道150年で、松浦武四郎の名前はあちこちで目にするかと思いますが、永山武四郎は「屯田兵」の創設など札幌市の歴史に大きく影響しています。
鹿児島出身の永山武四郎は明治21年には2代目の北海道庁長官となりました。
永山邸は明治10年代前半に私邸として建設され、永山の死後、明治44年に三菱合資会社が買収。永山邸の一部を貴賓室と残しつつ、鉱業寮となっていました。
現在、北海道有形文化財です。
平成28年度から29年度にかけて旧三菱鉱業寮の耐震改修を含む保存修理とスロープ、多目的トイレ新設などの活用整備を実施しました。
6月22日オープニングセレモニー、翌23日から一般公開となりました。
建物、その内部はほぼ当時のままで保存されており、2階の部屋の窓ガラスをよく見てみると、ゆがんでいるのがわかります。これが当時のガラスの技術。
現在のガラスしか知らない金物店育ちの私も、思わず覗き込んでしまいました。
2階は貸室にもなっています。また、映画、テレビ、写真の撮影目的でも利用できます。
「Nagyama Rest」というカフェもあり、当時の和洋折衷を十二分に感じることができます。
建物の周りは永山記念公園。
都会の景色でビルが立ち並び、車が多く行きかっていますが、公園の中に一歩入ると、都会の様相は一変。札幌の開拓当時に思いをはせることができます。詳しくはこちら