REPORT活動レポート

カテゴリー: 活動報告

来年度予算に向けた「政策提言書」を市長に手交

10月29日、山田議員会会長、伴幹事長とともに札幌市議会自由民主党議員会を代表して、
10分野159項目にわたる来年度予算に向けた「政策提言書」を、市長にお渡しいたしました。
(今期後半、私は会派三役となる政審会長を務めております。)

これまでも、市に対して将来にわたっての活力ある札幌市の発展と安全・安心なまちづくりに向けた積極的な市政執行の推進を求めて参りました。
合わせて、急速に進む超高齢化と人口減少社会の到来をふまえ、未来を担う子どもたちの健全な育成と持続可能な社会環境への早急な取組として、各種施策の充実も提言して参りましたが、ここに来て、昨年からの世界中を巻き込んだ新型コロナウイルス感染症の猛威。
日常生活をはじめ、幅広い分野に甚大な影響を及ぼし人々の行動変容をはじめ、世界の社会経済情勢が大きく変わってきており、その加速度はさらに増しています。
この急激な状況変化を的確にとらえ、危機感を持ちながらの対応を札幌市にさらに求めました。

感染症対策の充実はもちろんのこと、市民の健康と命を守る医療保健施策の充実。
経済活性化と雇用、特に女性の就労支援。
札幌市の経済を支えている観光の振興とその周辺の各種産業への支援。
子育てや教育の環境の整備と拡充。
札幌市のまちづくり、国際的スポーツ都市さっぽろの創造策、防災と雪対策、地域生活に即した福祉施策など、市民の生活、人生に直結する多肢にわたる内容が提言書に盛り込まれています。
これらすべては、感染症拡大により確立してきた新しい生活様式を踏まえ、今後も起こりうるその脅威に立ち向かる内容になっています。
行政サービスがより効率的に市民にいきわたるよう、市政執行と行政サービスの向上についても組み込みました。

また、小竹からは、
「コロナ下での高齢者への心身両面でのフレイル(衰え)対策について」。日頃から町内会の皆さま方と間近に接している中で感じるその重要性について話題を向けさせていただきました。                    

札幌市は、来年、令和4年2022年
市政施行100周年、
政令指定都市移行50周年

という大きな節目の年を迎えます。

「成長」から「成熟」へ。

次の世代に引き継ぐ「まちづくり」を進めるためにも、
これからも市政へのチェック、提言を続けてまいります。

札幌の景観色70色 

    先日、STV『札幌ふるさと再発見』のテレビ取材を受けました。
市議会議員としてではなく、『札幌の美しい景観を考える会』の代表幹事としてお話しさせていただきました。
テーマは「札幌らしい色に包まれて〜70色の景観色〜」

『札幌の景観色70色』とは、市民のみなさんの意見や、調査・研究により札幌市が選んだ70色で、四季が明瞭で自然と都市が共存した札幌らしさを色でイメージしたものです。
また、70色すべてが、風土イメージを想像できるオリジナルの札幌らしい色名とカラーストーリーを持っています。
景観色の詳細、カラーストーリなどは『札幌の美しい景観を考える会』のHPをご覧ください。

「馬鈴薯」・・・大通西7丁目のベンチ

大通西1丁目から西13丁目のベンチは、市民ボランティアの方々によって13色の景観色で塗装されました。
撮影場所となった西7丁目のベンチの色は「馬鈴薯」です。
3丁目は「蝦夷りす」、2丁目センターベンチは「蝦夷松」・・。

札幌もいわ山ロープウェイや日本生命札幌ビル(北3西4)、市立札幌病院、南19条橋などの橋でも70色の景観色は使われています。
HPではマップでご紹介していますので、どの色が使用されているのか、ごらんください。
一色一色に思いをこめた景観のための70色。
色によるまちづくりの試みは、日本で札幌だけです。

今回の番組を通じて「景観色」に親しみを持っていただき、より広まることで札幌の魅力向上、美しいまちづくりにつながることを期待しています。
放送は【札幌テレビ放送】8月28日(土)11時54分〜58分です。
見逃された方は、こちらからご覧になれます。

『札幌の景観色70色』について
・平成 9年(1997年) 札幌市都市景観基本計画が作成され、札幌の景観に必要な色彩の分析・検討が進められる。
・平成16年(2004年)「大規模建築物等色彩景観ガイドライン」として策定。
・平成19年(2007年) 札幌市都市景観条例が改正され、法に基づく大規模建築物等の届出・協議に移行。
大きな建物や橋などをつくるときには事前に札幌市と協議を行い、札幌の景観色70色をもとに構造物の色を検討する制度が始まりました。

札幌の景観色70色のカラーチャート

 

令和4年4月 公立夜間中学開校!

令和4年4月 札幌市に『公立夜間中学』が開校(予定)します。
ただ今、より良い学校づくりに向け、「札幌市公立夜間中学設置基本計画(案)」について、
市民の皆さまからのご意見と併せて校名案についても募集しています。

ここで、『公立夜間中学』・・皆さまご存じでしょうか。
なんらかの事情により、義務教育が未修了の方々の「学び直し」を主な目的とした「公立」の中学校です。
もう30年以上も前から、札幌市では「遠友塾」の名称で自主夜間中学としてボランティアスタッフが運営しています。
(2020年は新型コロナウイルス感染症対策のため、教育文化会館で授業を行ってきましたが、2021年1月、2月は授業がお休み、3月も1回だけとのことです。)

スタートの頃は、戦争の混乱期に、また、家庭の経済的状況などにより義務教育を受けることができなかったという時代ゆえの事情の高齢者の方々が多く通学していました。
時代が進むと、虐待や無戸籍児や居所不明児のため、義務教育をうけることができなかった成人の方々や不登校で中学校での教育課程を修了していない方などが、学び直しをしたいとこの遠友塾の生徒となりました。

平成28年に「教育機会確保法」が成立し、すべての地方公共団体で公立夜間中学が設置されることになりました。
ですが、これによりすぐさま公立夜間中学設置に大きく舵が切られた訳ではなく設置主体が札幌市なのか北海道なのか
決定までに時間を要したのは事実です。
現在でようやく10都府県に34校が設置され、各自治体で設置に向けて準備、検討が進んでいます。
そして、札幌市において令和元年度補正予算で公立夜間中学設置に係る調査費300万円が計上され、今年基本計画案ができました。

【私と夜間中学との関わり】
私が初当選させていただいたのは、2011年(平成23年)で市議となって初めて『夜間中学』の存在を知ることとなりました。
市議になりたての私に遠友塾代表(当時)である工藤さんをはじめスタッフの方々を紹介してくださったのは、今は亡き一期先輩議員であった宗形雅俊先生でした。

その後、中央区にある向陵中学校の教室の一部を使用して開かれている『遠友塾』へ同僚議員複数で視察に行ったのですが、それが今に繋がっていることは確かなことだと思っています。
初めて教室を訪れた時に驚いたのは生徒さんの殆どが高齢者の方々で、若い方は「先生役」のボランティアの方々でした。本当に熱心に学習する姿に胸を打たれると共に、長い間社会生活を営まれているにもかかわらず、実際には「読み書き」(特に漢字やアルファベット)ができないために日常生活に不便を感じていらっしゃる方が少なからずいらっしゃることにも衝撃を受けたことを覚えています。

それから私と「夜間中」との関わりは一気に増し、委員会質疑や議会への陳情のための度重なるヒアリング、教師役の大学生との交流、『夜間中学』の存在を一人でも多くの方々に伝えたい気持ちから、札幌大学の地域公開講座『西岡塾』の講師役として工藤さんをご紹介したり、インターネットテレビへの出演、ZOOMを使ってのご講演も依頼したりしました。他にも道内の自主夜間中学の交流会への参加、文科省政務官の中村裕之衆議院議員が『遠友塾』に来られた時に案内役を務めたこと等々、他にも思い出されることがたくさんあり、私でさえそうなのですから増してや工藤さんやボランティアスタッフの皆さん方のご苦労を思うと本当に頭が下がります。30年以上もの長い間、学び直しの場を担って来られた皆様方に心からの敬意を表します。

先日の文教委員会で「基本計画(案)」が示され、私も文教委員として質疑に立ちました。
ただ今、皆さま方からのご意見(パブリックコメント)と「学校名」の公募をしております。
募集期間は令和3年2月4日(木曜日)から令和3年3月5日(金曜日)【必着】まで。
詳細はこちら
応募方法は持参・郵送・FAX・ホームページの入力ホームから、電子メールからと多くの方法が準備されています。
また、計画(案)も各まちづくりセンター、地区図書館でも配布されており、【ふりがな版】も用意されています。

学びの意欲は人生の扉をあけます。
今後についても注視してまいります。

2019年当時の授業風景