REPORT活動レポート

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環状通リンゴ並木合同パトロール

今年もりっぱなりんごができました

豊平区のシンボル「りんご」。
今年も枝がしなるほどたわわに「リンゴ」がなりました。
秋の恒例の豊平区美園の景色です。

「美園リンゴ会」では、会が作られた1976年昭和51年以来、パトロールや盗難防止看板の設置や立入禁止テープの敷設などで、「リンゴ」を守り続けてきました。
そんな中、一昨年令和5年に約400個のリンゴが盗難の被害にあうというあまりにもショッキングな事件がおき、ニュースや新聞でも大きく報じられました。

盗難事件があった令和5年秋には、当時の豊平区長に「防犯カメラ」の設置を進言。
令和6年秋に、ようやく防犯カメラが設置され、併せて、豊平警察署及び美園リンゴ会、そして豊平区役所による合同パトロールも実施されるようになりました。
今年のパトロール当日9月10日は、暑いくらいの好天に恵まれました。
盗難事件の再発を絶対に防止するという強い決意のもと実施されたパトロールに私も参加してきました。

収穫されたリンゴは、9月23日開催の「美園りんごマルシェ」で来場者に配布。
また、豊平区に拠点を置くスポーツチームや児童福祉施設への寄贈もされます。
美園小学校での総合学習においては、毎年子どもたちが袋掛けを始めとする各種作業に参加。
子ども達も収穫を心待ちにしています。
盗難の被害にあうことなく、無事に収穫されることを祈るばかりです。

左から 豊平区 石川 正治区長 、豊平警察署 屋代 芳彦 署長、美園リンゴ会 大宮 和幸 副会長、美園地区町内会連合会 池田 昭次 会長

 

「第3回美園りんごマルシェ」(主催:美園リンゴ会)は、9月23日に開催されます。
会場は、美園中央公園(美園6条5丁目:10時~14時)
楽しいプログラムも用意されています。

「リンゴ」を守る ~環状通リンゴ並木~

明治の始めころ、北海道開拓の父ケプロンの「りんごは寒地でもよく育つ」との提言により、道内各地でりんごの苗木が配られました。
札幌市内でも多くのリンゴ園があり、昭和11年頃には、「平岸りんご」の名で、ロシアやシンガポールなどにも輸出されていました。

しかし戦後、急速な都市化が進み、りんご園は徐々にその姿を消していきました。
1974年 昭和49年、かつてりんごの生産地だった当時の様子を現在に伝えるため、環状通の中央分離帯約1.1kmに「りんご並木」が誕生しました。

ところが、並木誕生の翌年、1975年昭和50年、初めて実をつけた1週間後に、約300個のリンゴがすべて盗まれるという事件が発生しました。
この事件を受け、リンゴ並木を守るために活動が開始されたのが、『美園リンゴ会』。1976年昭和51年のことです。

その後は、「りんごまつり」が開催されたり、美園地区にある美園小学校では、毎年児童による袋掛けなどの各種作業も行われるなど、
「りんご」は地域の輪をつくり、賑わいや教育など区民にとっても、
区にとっても象徴的なものになっています。
ちなみに、豊平区のキャラクター「こりんとめーたん」の
「こりん」のモチーフは「リンゴ」です。

ところが、昨年、一昨年と2年連続で盗まれるという事件が発生しました。
昨年は約400個、 その前の年には約1000個・・・という数です。
『美園リンゴ会』も豊平区役所でも、これまで様々な対策を講じてきましたが、それにも関わらず2年連続の盗難事件でした。

今も昔も盗難の危機にさらされているリンゴ並木。
私から、リンゴを守るため「防犯カメラの設置を!」と当時の豊平区長に“直談判”したのは昨年11月。
豊平区は、今年1月には、
 「令和6年度 環状通リンゴ盗難対策」を策定。
▶ 新規対策として、3カ所の防犯カメラ設置。
▶ 既存対策のレベルアップとして以下5項目。
① テグス対策の追加 7本→10本
② 立ち入り禁止テープの三重巻き 計28本・・成木を中心に二重から強化
③ 盗難禁止張り紙の多言語化 全82本 日・英語の他に、中国語、韓国語も追加
④ 職員及び学生ボランテイアによる巡視の強化
⑤ 周辺町内会等への啓発強化

収穫時期を迎えた9月10日、予定設置3台のうち1台の防犯カメラが設置されました。
9月12日には、豊平警察署・美園リンゴ会・豊平区役所での「合同パトロール」が実施され、私も参加してまいりました。
この後、防犯カメラはもう2箇所設置される予定です。